治療方法
抗甲状腺薬の投与が一般的なようです。薬には副作用があります。
症状の進み具合や個体によって 投与量が違ってきます。
まず、最初は4分の1錠を1日2回から投与を始めます。
2週間後に検査をし、4分の1錠を1日3回に増やします。
更に2週間後に検査をし、適正量を検討するわけです。
この間、食欲がない、ぐったりとした、などの症状が出たら、直ちに投薬を中止して獣医さんと相談しましょう。
投与量が多すぎる場合や、副作用が重篤にでている場合が考えられます。
外科手術を行う場合は、信頼できる病院で行いましょう。甲状腺には大切な沢山集まっています。
また、甲状腺をとってしまうと、自力で甲状腺を作れなくなってしまう恐れもあります。この場合、ホルモンを補充することになるようです。
ですが、ホルモンには、抗甲状腺薬のように副作用がないので、甲状腺薬よりも安全と言えるのかもしれません。
投薬治療でも外科手術でも、リスクはあります。
以下、投薬の種類についてどうぞ。薬の副作用については別ページで。
Dr.
小宮山の伴侶動物へのやさしい(優しい)獣医学
抗甲状腺剤による治療の場合
・メルカゾール(中外)
・チアマゾール(MMI)
・チウラジール(田辺)
・プロピルチオウラシル(PTU)
・プロパジール(中外)
内科療法の場合の開始薬としてメルカゾール(中外)
米国ではチアマゾ-ルthiamazole (MMI)
※錠: 5mg 注: 10mg 1ml
ちなみにメルカゾール(中外)と米国のMethimazole (Tapazole)は名前は異なるがまったく同じ製剤である
メルカゾール(中外)の使用法
初回として2.5mg1日2回を2週間
問題なければ2.5mg1日3回を2週間
10-15mg/日までが普通
増加する場合は2週間毎に2.5mg増量
ANAが出現することあり メルカゾール(中外)のモニター法
投与して4-5時間後採血 そのT4の値は?
メルカゾールがうまくいかない場合
・プロパジール(中外)
・チウラジール(田辺)
・プロピルチオウラシル(PTU)
※錠: 50mgを1日3回 改善したら50-75mgを1日2回
食欲不振と嘔吐が主な副作用