今までに処方された肝臓の薬~ここカラダ お薬事典~より転載~
ウルソ
胆管・胆のう系疾患、肝臓疾患、胆石症などの治療薬
主成分名:ウルソデオキシコール酸
製薬会社:三菱ウェルファーマ(株)から3種類でています。
薬価:~14.30円 (100mg1錠)
主な作用
利胆剤といわれるもので、肝臓からの胆汁分泌を促進して、胆汁の量を増すことにより、胆のう内の胆汁の流れをよくします。それによって、胆のうから腸管への胆汁の流出量が増すので、一部の肝硬変における肝機能の改善のほか、腸管での消化作用も促進されます。コレステロール系胆石を溶かす作用もあります。
副作用
重大な副作用の一つとして間質性肺炎が指摘されています。下痢、吐き気、発疹などの過敏症状が起こることがあります。また胆石などで胆管がつまっている状態では、かえって障害になるので用いられません。
服用上の注意
服用を始めてすぐに効果が出るものではなく長く服用することになるので、医師と相談しながら根気よく続けましょう。また、繊維の多い食物を摂り、脂肪分が少なくバランスのとれた規則正しい食生活を心がけることも大切です。
チオラ
肝機能改善薬、解毒剤
主成分名:チオプロニン
製薬会社:メルク製薬(株)
薬価:12.00円 (100mg1錠)
主な作用
肝臓を保護する作用があり、慢性の肝障害を改善します。また水晶体の混濁を防止する効果が認められており、老人性の白内障にも効果があります。そのほか、シスチン尿症や、水銀中毒で水銀を体外に排出することを促進する目的でも用いられます
副作用
かゆみ、発疹などの過敏症状、食欲不振、吐き気、腹痛、手足のしびれ感などが起こることがあり、長期連用するとタンパク尿が出ることがあります。また、まれに黄疸、過敏症として無顆粒球症が起こるという報告もあります。のどの痛み、発熱などかぜの症状に注意してください。高齢者、妊娠中・授乳中の婦人への使用には、慎重を要します。
服用上の注意
症状によって服用量、飲み方が違いますので、医師の指導をよく守ってください。シスチン尿症に用いられたときは、一日の尿が十分出るように、水分を多く摂りましょう。
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さて、両者の違いですが、ウルソは代謝を良くし、チオラは分解を助ける、ということらしいです。
甲状線機能亢進症は、長期に渡って投薬し続ける病気なので、そのため肝臓に負担をかけてしまい、どうしても肝臓は悪くなりがちです。
最初はウルソのみを処方されたのですが、甲状線の数値が高くてどうしても投薬を増やさなければならなかったので、チオラを処方されました。
薬が多いから薬を増やす、というのも、変な感じです。
2007年7月9日月曜日
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